(2018.8.22の当事務所メルマガより引用)
植田です。
お盆明けから急に涼しくて過ごしやすくなりましたね。
さて、映画の話です。
いま劇場で公開中の「ミッション・インポッシブル フォールアウト」と、「カメラを止めるな」は、いろいろな意味で対局にある映画です。
言わずとしれた、トム・クルーズの代表作シリーズ第6弾。
CGを使わない常識はずれのアクションが見ものです。
総製作費300万円、俳優もほぼ全員無名ですが、2館で始まったロードショーが毎回満席となり、じわじわと上映館が増えている話題作。
「ミステリアス・ハートウォーム・爆笑コメディ・ゾンビ映画映画」です。
詳しくはネタバレになるので書けませんが、とてもおもしろい!映画です。
「カメラを止めるな」は、非常によく計算された、緻密な構成が見ものです。
それに対して、「ミッション・インポッシブル フォールアウト」は、シナリオを書かないで撮り始め、後から物語を作っています。
すごい予算をかけていますが、シナリオはナシ。
とにかく、「トム・クルーズがすごいアクションをやって、それをつないで映画にしている。」のです。
まずトムが、「こんなアクション、やったらすごくない?」と思ったものを、大金をかけて実際に撮ってしまうのです。
そしてそのシーンを使った物語を考え、編集で映画にします。
だからストーリーはいろいろ繋がってません。
でも、ストーリーが繋がってなくても、アクションに理由があれば映画としては成立するんですね。
これが信じられないと思いますが、面白いので是非見てください。
この両方を比べると、面白いです。
一方は緻密なシナリオ、もう一方はシナリオなし。
一方はスーパースターほか一流俳優陣、もう一方は全員無名。
一方の予算は200億円、もう一方は300万円。
それでもどちらも面白い。
ぜひ映画館でご覧になってください。