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2020.12.02更新

 植田です。

 すっかり寒くなって、朝晩エアコンを入れないといけなくなってきました。
 新型コロナの感染も拡大傾向が続き、政府の対応も右往左往という状況で、不安を覚える方が増えているように感じます。
 少し状況を整理すると、確かにここにきて感染者数、重症者数が増え、医療機関のひっ迫も伝えられるようになっているようです。

 冬になると感染症が流行するのは毎年のことですし、新型コロナについても昨年の冬からですので、ワクチンなどの備えの無い今年の冬が厳しいものになることは、夏から十分に予想ができました。つまり、寒くなるにつれて感染者が増え、その中から一定数が重症化する可能性があることは当然といえます。

 そして、この病気で死者が急激に増加する大きな原因として、高い感染力から一時に多くの重症者が病院に来てしまい、医療機関の治療能力を超えて、本来治療を受けられる人が受けられずに死に至る「医療崩壊」があります。
 3月頃にニューヨークで多数の死者が出たのは正にこれが理由でした。

 したがって、本来であれば、
・冬に向けて感染者が拡大することは自然のことであることを冷静に伝える。
・その上で、一時の急激な患者の増加を防ぐため、より一層感染拡大防止策の徹底と不要不急の外出を控えてもらう。
・一方で、冬季間の急な感染拡大を視野にいれて医療機関の能力を拡大確保する。
・そして、感染爆発を起こさないよう注意し、医療機関のキャパシティを超えないよう患者数をコントロールしながら、ワクチンなどによる集団免疫の獲得までの時間を稼ぐ。

 という施策が採られるべきだったと思います。

 しかし、これらのメッセージが政府から適切に伝えられたかというと、疑問に感じてなりません。
 むしろ、「神のみぞ知る」と、ほとんど責任を放り出してしまうようなコメントまで出ている始末です。

 こうなった上は、政府に責任ある態度を期待することもできませんので、個人のレベルでできることをしていく必要があると思います。

 ところで先週、インフルエンザの感染者が例年の100分の1程度で推移しているというニュースがありました。
 つまり、マスクを着用し、手洗いを実践すれば減る、といわれていたものを、国民の多くが実践し、その結果としてインフルエンザの感染が減ったとみることができると思います。これは実に称賛されるべきことだと思います。
 
 一方で、これだけ予防をし、インフルエンザに対しては成果も出ているのに、新型コロナの感染は拡大しているということがあります。
 これはつまり、新型コロナに対しては、インフルエンザと同じ対策では十分ではない、ということを意味するのかもしれません。
 
 一説では、新型コロナウィルスの強力な感染力の背景には、空気感染があると言われています。
 特に閉ざされた空間ではその可能性が高まるため、マスクや手洗いだけではなく、定期的な換気をすることが望ましいようです。

 これから寒くなるのに窓を開けるのはいやですが、今年はもう仕方ないとあきらめ、当社事務室も定期的に換気を行うようにしています。
 みなさんもどうかお気をつけて、冷静にこの困難を乗り越えて参りましょう。

 

投稿者: 植田ひでちか税理士事務所

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